接見禁止とは、弁護士以外に一切会えない措置である。
4月末に逮捕され、翌年2月まで約4ヶ月続いた。家族の
健康や無関係な長男の事務所が家宅捜索を受けている
からどうなつたかーなど、頭が一杯だった。

留置場のとき、同室の家族は1日に2回も面接にきていた。
面談をすませて帰ってくると、家族の話である。それを
聞きながら、じっと耐える気持ちはなんとも例えようの
ない寂しさだった。

何も法に触れるようなことをしていない人間が、突如と
して、外界からも家族からも疎外される気持ちは、経験
しないと分からない。

拘置所に入ったら、警察の留置場違って独房である。人と
話する機会が、弁護士が来たときくらいしかなくなった。
そのせいか、声が出にくくなり焦った。

火、木と週2回の30分ある運動は、ブロックが縦9枚半、横
4枚半の扇状をした中で、施錠され歩き回る。もちろん、接
見禁止の人間は一人である。

このなかで、上から雪がちらちら舞い降りる。手や足も凍傷に
なって、夜になってじんじん痛んでねれないときもあるが、た
った週2回の運動である。できるだけ途中では止められない。

拘置所新人のときだ。点呼が2回あるが、余りの寒さに膝に衣類
をかぶせ正座して点呼を待った。終わって、しばらくすると係官
が「お前、さっきどういう態度で点呼をうけたのか」と怒鳴るの
で「正座していた」と告げると、「正座はいい、正座はー膝の上は
なにをしていた」というので、「寒いので、上着をかぶせていた」
というと、「次からは駄目だぞ!」とえらい剣幕でおこられた。

この世界は、普通の常識は通用しない。また、この中で私はそれこそ
生か死かー大変な経験もさせられた。
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